恋ドット|マッチングアプリで素敵な出会いを見つける恋活婚活メディア

作家/ブロガーはあちゅうさんインタビュー「多様な結婚の形を受け入れられる社会になってほしい」

7月15日にTwitter上でAV男優しみけんさんとのご結婚を公表した作家/ブロガーのはあちゅうさん。「事実婚」というまだ日本にはなじみのない結婚の形を選ばれたことで、お二人のご結婚に多くの反響が寄せられました。また、この発表をきっかけに「日本の結婚制度」や「夫婦別姓」に対しても注目が集まっています。
はあちゅうさんは今、どんな思いでいるのでしょうか。ご自身の結婚のことや、現代の結婚観と恋愛についてもインタビューしてきました!

みんなの前で大切なパートナーを公表したかった

―ご結婚おめでとうございます。お二人のご結婚に対し、周囲の反響はいかがでしたか?

ありがとうございます。意外にも、温かい反応が多かったです。
今回の事実婚の発表は最近で一番怖いことでしたし、とても勇気が必要なことでした。事実婚という結婚の形を選択したことに加え、相手の職業に拒否感を抱く方もいらっしゃるとは思っていましたから。
それからクライアントへの影響も懸念していました。以前、#Metoo(セクハラを受けていたことを告発)の時は、私だけでなくクライアントへクレームをいれる人がいました。ですから、結婚の発表を控えた7月と前月からは広告案件を受けず、何かの広告期間にならないように、すべての契約をなしにした上で発表を迎えました。
今回は周囲の反響が思った以上に温かく、ホッとしましたね。

―事実婚と言えど、なぜパートナーとの「結婚」を選択したのでしょうか。

ひとつは、周りに認めてほしかったからです。私の仕事上、恋愛のインタビューを受けることも多く、本の創作の域を超えて私の人生を応援してくれている人がいらっしゃいます。そんな中、結婚だけを別枠にすることはできなくて…4年もの間、彼の存在を隠してきたのですが、私の人生を語る上で彼は欠かせない存在なので、セットで応援してもらえたらうれしいなと思い、結婚を選択しました。
それから、これまで友人たちの人生の節目をお祝いしてきて、自分も祝われたいというか、みんなの前でこの人が私の大切なパートナーですと言える機会が欲しかった。それがやっと自分の番になってすごくうれしいです。

―今までお付き合いを公表しなかったのは理由があったんでしょうか?

公表を控えていたのは、相手の仕事を考慮していたからですね。彼には女性ファンもいますし、男優はあくまで黒子であるという彼なりの仕事観があるんです。「プライベートを知るとAVを楽しめない男性心理がある」とも言っていました。結果的に公表して良かったのですが、それは結果の話で。公表前は、男優人生が終わってもしょうがないという覚悟を持ってくれていました。


―しみけんさんの職業について、周囲の方から色々と言われていたと思いますが。

私も最初は嫌だなとは思っていました。でも、それよりも自分の偏見が嫌でした。
私は私で「モノ書いている子と付き合うと、自分のことがいつかネタにされるんじゃないか」とか、「奥さんが炎上してんのイヤだな」とか自分の職業を批判されることだってあります。ですから、私の仕事も誰かから見たらきっと嫌な職業だろうなと思って。
彼も私の仕事に対して何も言わない代わり、私も彼の仕事に対して何も言わず、彼が誇りに思っている仕事があるということを誇っていこう、と自分の考え方を変えていきました。

―しみけんさんとの結婚の決め手は何でしたか?

彼以外に人生を共にしていく人は考えられなかったからです。
会社員の頃から4年間、彼と付き合っていました。その間、周囲には適齢期と言われ続け、結婚していく友人も多い中、私はどういう人と人生を共にしたらいいだろう、この人が運命の人なんだろうかという様々な思いを抱えていました。
けれど、会社をやめてフリーランスになる時や、私の人生においての大きな決断の時の彼の態度はとても安心できるものでした。これまでの激動の4年間を支えてくれた彼となら、これからどんな大きなことが起こっても大丈夫だと思えたんです。

事実婚を選択するということ

―事実婚の最大のメリットは?

苗字が変わらないことですね。パスポート、郵便物などもそうですが、私はフリーランスですから、仕事の取引先にも登録を変更してもらわなくてはなりません。さらに法人登録も苗字が変わると登録し直さなくてはならないという、お金の面でもデメリットがある。事実婚だとそういうことがなく、今まで使っていた馴染みのある姓を使い続けられるという点もすごく気に入っています。

それと、あまり家を意識しなくていいことです。
周囲で先に結婚した人たちが多く、「相手のことは好きだけど、相手の家族とうまくいかない」という相談をよく受けていました。
良くも悪くも、結婚は家という単位での動きになるし、親戚が増えます。それがうれしいという人もいれば、彼のことは好きだけど彼の家と付き合う勇気はない、覚悟はないという人もいると思います。
私は家族で接着するというよりも、「相手と私で生きていくパートナー」という意味合いが強かったので、事実婚でもいいのかなと思いました。

―いわゆる普通の「結婚」という枠におさまらないことへの不安はありませんでしたか?

反発心を抱く人もいるとは思っていましたけど、不安はないです。
結婚の概念だったり、これからの結婚制度のほうが変わっていくと思っています。今はその過渡期なのかもしれませんね。世界には籍を入れない結婚の形がたくさんあり、認められているにも関わらず、日本では「婚姻関係の結婚=普通」という感じがあります。
ですから、自分が間違っているというよりも、社会の方が追い付いていない。向かい風の時もあるかもしれないけれど、自分が道を切り開くつもりでいれば、こっちが良かったという人も増えるはずだと言うちょっとした信念…というほどのものじゃないけれど…様々な結婚の形を受け入れられるような社会になってほしいから、自分がまず実践して、その姿を見せていこうと思ったんです。

結婚が生み出す生産性に囚われている私たちと社会

―私たちはなぜ結婚に囚われるのでしょうか?

社会からのプレッシャーが一番だと思いますね。なんとなく20代後半から30代前半で結婚して、35歳までに出産しなきゃ高齢出産という概念がある女性の場合、タイムリミットがすごくプレッシャーになっていると思います。
それに身体的な面だけでなく、「女はやっぱり早めに結婚する子が勝ち組だよね」という昭和の価値観にまだまだ私たちが囚われている部分もあります。
私自身、年齢をどうしても意識してしまいますし、息苦しさを感じたこともあります。特に恋愛について書いていると、そういうことを意識せざるをえません。「結婚もしていないのに恋愛について書くなんて説得力がない」なんて言われて、悔しかったことも。そういうことに囚われないような未来が来ればいいですよね。

―結婚が恋愛のゴールになっている風潮ですよね。

今そういう風になっているというのは、現実として受け止めなくてはいけない。でもその現実をみんなで変えていこうね、と思います。セクハラだと思われていなかったものが今はセクハラとなり、残業する人=仕事できる人だったのが、早く終わらせて帰る人=仕事できる人となり、どんどん時代に合わせて価値観や当たり前は変わってくるんですよね。
結婚もそういうものになっていくと思っています。

―社会的に「結婚⇒出産⇒育児」という流れになっていることに対しては?

押し付けない限りはいいものだと思いますし、憧れもあります。私自身、母親は専業主婦、父親は終身雇用の大企業で定年まで勤めあげるという一般的な家庭で育っているので、子供を産んで育てて、おかあさんになることは良いことだよという刷り込みがどこかにあるんだと思います。
ただ、子供を産まずにバリバリ働いて色々なものを社会に生み出している人もいますし、子供をアダプト(養子縁組)して育てている方もいます。今は色々な選択があり、どんな選択も素敵な選択だと思います。自分が憧れる像はひとつでなくていい。色々なロールモデルを、世間が柔軟に受け入れられるようになったらいいですよね。

―筆者も含め、何の疑問も抱かずにその流れに乗っている人は多いと思います。

人間は人生が進んでいないと不安になるんですよ。結婚・出産・育児はみんなが「おめでとう」と祝ってくれる。いくら仕事頑張っても「おめでとう」って言われることってなかなか無いですから。結婚、出産、育児は「人生が進んでいる」こととして万人にわかりやすいんですよね。

マッチングアプリは刺激が多くて楽しい

―恋ドットではマッチングアプリでの出会いを推奨していますが、どう思いますか?

アプリは自分の半径5メートルから外に出たような出会いを自分の人生に呼び込んでくれるので、積極的に活用した方がいいと思います。私も、色々なマッチングアプリを使って遊んでみた時期がありますよ。私の場合は全員に、はあちゅうだってバレてるので、「身元がバレるかどうかを試す」っていう別の遊び方になってましたけど…。
でも自分の周りにはいない条件の男性と知り合えたり、残酷ではあるものの自分の女としての価値も突きつけられて、もっと努力しないとな、なんて考えさせられたり。
それに男性に求めることや、結婚したいのか恋愛したいのか、など自分の恋愛事情を見つめ直す良いきっかけとしても、アプリはすごく活用できると思っています。

―最後に、マッチングアプリを使っている方へのアドバイスをお願いします!

マッチングアプリは普通の恋愛よりも刺激が多い分、逆に大事な人を見過ごしがちかも。例えば、メッセージが2通しか来なかったら、どっちが運命の相手だろうと真剣に選びます。ところが10通以上くると、会うか会わないかの選定すら面倒になる。
やりとりの刺激を楽しみつつも、一歩踏み出すタイミングをしっかりキャッチしてほしいですね。周りでは恋愛アプリにはまりすぎて、本気になるエンジンがかからないままアプリに疲れちゃう人もいました。
「この人だ!」と思う兆しをたくさんの出会いの中でもキャッチするアンテナを磨いて楽しんでほしいです。
それから、言葉だけやネットでのコミュニケーションは誤解を生みがちですが、実際に会うことで好感を得ることって多いんです。メッセージの段階で戸惑っている方は、まずは会うことを目標にして楽しんでみるのもいいんじゃないでしょうか。

インタビューまとめ

多様な生き方や考え方を肯定するはあちゅうさん。ただ、自分自身はどう生きていきたいかという、ニュートラルながらも強い意志を秘めた女性でした。自身の経験を踏まえ、「もっとオープンに恋愛を楽しめるようになってほしい、恋愛が日常に溶け込むような形で進化していってほしい」とも語ってくれました。
今後、私たちを取り巻く結婚や恋愛の形は進化していくことを予感させたインタビューとなりました!

はあちゅうさん、ありがとうございました!

取材/執筆:恋ドット編集部
撮影:堅田ひとみ

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
nnri

nnri

恋ドットディレクター。恋愛については常に斬られてきました。 現在の趣味は某韓国アイドルグループの追っかけ。韓国語が話せるようになりたいです。
PAGE TOP